OPC XML-DA

OPC XML-DAOPCはオートメーション業界における相互通信のためのデファクトスタンダードで、ビルディングオートメーションでは管理レベルとオートメーション レベル間のデータ交換に使用されます。OPCは各種の仕様やバージョンをまとめたもので、それぞれの仕様やバージョンは独立して実装できます。

OPC対応のLOYTECデバイスは、OPC XML-DA仕様準拠のOPCサーバを搭載しています。各種プロトコル(CEA-709、BACnet、DALI、M Bus、Modbus、KNX等)を統合する際には、特に追加的な作業を必要とせずにOPCタグを自動的に作成し、Webサービスを通して利用できるようにし ます。OPCサーバはXML-DAに従ってWebサービスにデータアクセスを提供します。データアクセスには、内蔵Webサーバと同じTCPポートが使用さ れます。OPCサーバは、警報管理、スケジューリング、トレンドログ記録(履歴データ記録)用に、単純なデータポイントと複雑なASTTM機能をOPCタグ として公開します。OPC XML-DA規格ではこれらの機能に相当するタグが規定されていないため、OPC XML-DAサーバではASTTM機能を利用でき るようにするためにOPCタグのグループを使用します。Webサービスはインターネットを経由するため、OPC XML-DAサーバでは基本的な認証を行 い、不正書き込みを防ぎます。認証には、オペレーターのユーザIDとパスワードが必要です。

L-WEBシステムでは、LOYTECデバイスとのデータ交換にOPC XML-DA通信(Webサービス)を利用します。このため、イントラネットやインターネット でファイアウォールやNATルーターがある場合も容易に通信できます。SCADAシステム等の他社アプリケーションも、OPC XML-DAクライアントとし て、イントラネットやインターネット経由で簡単かつセキュアに通信を行い、OPCサーバにアクセスできます。OPCサーバはデバイスに内蔵されてい るため、別にPCを用意する必要がなく、IPネットワーク内で分散して配置することができます。